家庭裁判所調査官

家庭裁判所調査官は、心理学、教育学、社会学その他の人間関係の諸科学の専門的知識を持った家庭裁判所の職員で、家庭裁判所で取り扱っている家事事件、少年事件などについて、裁判官の命令を受けて調査や調整を行います(少年法8条2項)。少年事件では、非行をしたとされる少年とその保護者に会ってそれまでの事情を聴くなどして、少年が非行に至った動機、原因、生育歴、性格、生活環境などの調査を行います。そして、必要に応じて少年の資質や性格傾向を把握するために心理テストを実施したり、少年鑑別所、保護観察所、児童相談所などの関係機関と情報交換や連携を図ったりしながら、少年が立ち直るために必要な方策を検討し、その結果を裁判官に報告します。この報告に基づいて、裁判官は審判を行い、少年の更生にとって最も適切な措置や保護処分を決定します。

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